【投資の心理学:群衆の声】あなたが損失を出す前に覚えておきたい 3 つの群衆の心理と知恵の使い方

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集団の知恵・群衆の力

今回は、市場における群衆の声、集団による発見、解決、予測の能力及び創造性と投資のパフォーマンスの高い人物における条件を取り上げたい。

さらに詳しい内容を知りたい方は 【 投資の科学 あなたが知らないマーケットの不思議な振る舞い 】を参照されたし。

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われわれは、部分的な知識しかもっていない人々による相互作用によって、いかにして問題解決がなされているかを明らかにしなければならない。

個人があらゆる知識をもつという前提が、経済学者が説明するように、われわれすべてに当てはまると考えるならば、それは問題を遠ざけ、現実の社会において重要で深刻な物事を無視することになる。

フリードリヒ・ハイエク

群衆の正しさ

チャールズ・マッケイの「狂気とバブル―なぜ人は集団になると愚行に走るのか (ウィザードブックシリーズ) 」では「群衆の狂気とパニックは限度を知らず、際限なく広がる」と記述しているが、最新の社会科学者たちの研究結果は、マーケットの情報集積能力が、決して侮れないものであることを示している。もちろん株式市場がいつも正しいわけではないが、かなり良いところまでは来ているのは感じられる。

集団の能力はさまざまであるが、特定の問題に対して、また特定の解決方法に関して、ある個人がもっている専門知識を探し出すことに長けている。あるいは、情報の集積という面で威力を発揮し、集団全体として、特定の個人よりも巧みに問題を解決したり、より正しい結果を予測したりできる。

上記の点が集団に向かう際に、非常に有効に影響力を受ける良い面とすれば、投資家はどういう視点をもって考えればよいだろうか。

ステップ 1 :投資家における 2 つの視点

投資家は必ずしも専門家ではないが、マーケットは効率的に情報を見つけ出し、集積することができるので、集団としての判断はたいてい驚くほど正確である。それは、何をマーケットで取引しても同じように当てはまる。

ジェームズ・スロウィッキ

① その正確性を見る

集団行動の正確性に注目すること。

情報の集積力こそがマーケットの効率性をもたらす中核的な機能だという点であり、効率性はある特定の投資家が、合理的な方法を用いて市場平均よりも優れたリターンを手にすることが出来ないかを意味する。

② その蓄積情報を見る

集団に蓄積される情報を活用する企業が、競争優位に立つことができるかもしれないと考える視点が重要だ。

市場での群集心理とは

ミツバチの共同体の最も興味深い特徴は、幾数万匹ものミツバチたちが、中央からの指示を受けることなく整然と行動する能力にある。

共同体の一貫した行動は、自然淘汰のプロセスをもたらす分権支配の仕組に基づいており、自然界における秩序や人類の競争市場における秩序を創造する仕組みと似ている。

トーマス・D・シーリー

群集心理とは、多くの投資家が自分自身の考え方とは関係なく、他人の意見に基づいて同じ選択と意思決定をしたときに発生する。マーケットでは、一つのセンチメントが優位になると、一方の方向への動きが加速する場合があり、多様性が消失するのはいつも、相場の高騰 ( 皆が強きになって買う ) と暴落 ( 皆が弱気になって売る ) の局面である。

市場でのバイアス

例えば後知恵バイアスという心理的な罠にかかる可能性も否定できない。

将来の不確実な状況について自分がどのように考えていたかを、結果が明らかになったあとになって思い出すのがあまり得意ではない。

集団におけるある結果に関しても、発言力のある個人や集団における情報の出し方にも注意を向けるべきである。

この後知恵バイアスは、われわれの正しいフィードバック_過去のある意思決定をなぜ、どのように行ったのかを思い起こすことの邪魔をする。

このバイアスを避ける方法は、自分が意思決定をするときに、その理由をノートなどの記録しておくことである。

そうした記録は、客観的なフィードバックのための貴重な根拠となり、将来的のより良い意思決定の助けになる。

ステップ 2 : 市場に応用するには

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集団は、シーカー( 問題 ) とソルバー ( 解決方法 ) をうまく結び付け、現実の事も将来の事も言い当てる能力をもつ。

では市場で応用するには、どうすればよいか。株式市場が、これまで様々なマーケットと異なるのは、答えが無いという点であり、株式には絶対的な価値は無く、取引期間も決まっていないという点である。

高く買ってくれる人に株を売れば儲けることができるので、株式投資家は他人を模倣しようとする傾向が強い。
情報集積の異質な個人の集団が損なわれやすいということだ。

集団的な妄想や群衆の狂気といった異常事態は例外的であり、法則では無い。

正確かつ継続的に投資家の多様性を測定するバロメーターは存在しないが、公的機関の発表やメディアの情報、さまざまな個人の意見を客観的に分析すると、いくつかの手掛かりが得られることがある。

マーケットがなぜ効率的なのかを正しく認識できる投資家は、マーケットがなぜ非効率なのかをより深く理解することができる。

さらに集団の能力:群衆の声を巧みに活用している企業を見極められる投資家は、より優れたパフォーマンスを達成できるかもしれないし、逆張りの投資を成功させるための鍵は、少数の愚か者ではなく、多数 ( 集団 ) の愚か者の動向を観察することである。

最適な意思決定市場 ( ディシジョン・マーケットは ) では、多種多様な個人がもっている情報を集めて共通の資源とし、報道機関、機関誌、調査結果、世論調査などといった一般的な情報媒体よりも、はるかに信頼性の高い情報を提供する。

投機市場は分権化され、より平等になり、われわれが提起する問題に対して、直接的で、簡潔で、タイムリーで、正確な回答をもたらすだろう。

ロビン・D・ハンソン

ステップ 3:創造性と投資のパフォーマンス

メリルリンチ・インベストメント・マネージャーズのアーサー・ザイケル元会長は、会社のキーパーソンが創造性な人物でなければならないと主張している。

彼の言う創造的人物の条件は以下である。

  •  知的好奇心をもっていること
  •  考え方が柔軟で、新しい情報を受け入れられること
  •  問題を認識し、それらを明確かつ正確に定義できること
  •  情報をさまざまな方法で組み合わせ、解決方法を導き出せること
  •  権威主義ではなく異端であること
  •  現状に満足せず、強い意志を持ち、高いモチベーションを保つこと
  •  きわめて知性的であること
  •  目標第一主義であること

このようにバランスのとれた多様性を武器に、思慮深い投資家のパフォーマンスを高め、生活の向上をもたらしていただきたい。

1929 Wall Street Stock Market Crash

 

ウォール街大暴落

1929年に発生した株価大暴落である。その影響の広がりや期間を考慮に入れれば合衆国の歴史の中でも最大級の壊滅的な株価大暴落であった。単に株価大暴落、大暴落ともいう。

1920年代後半に続いた投機ブームは数十万人が株式市場に重点的に投資することに繋がり、少なからぬ者は株を買うために借金までするという状況下で市場崩壊が起こった。

1929年8月までに株式仲介人達は小資本投資家達が買おうとしている株の額面価格の3分の2以上を日常的に貸していた。85億ドル以上が貸し出しとなり、この総額は合衆国で流通している貨幣総額を上回っていた。

上がり続ける株価がより多くの人々に投資を促すことになり、人々は株価がさらに上がることを期待した。投機によってさらに株価上昇を加速させ、バブル経済を作り出した。

スタンダード・アンド・プアーズ評価株の平均株価収益率は1929年9月で32.6であり、明らかに歴史的な標準より高かった。1929年10月24日市場は遂に崩壊し、恐慌的な売りが始まった。

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【参照書籍】 投資の心理面から見た考察。投資をする前に読んでおいて損はありません。

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