【戦略脳を鍛える】”豊かな発想力”を身に付けるための 3 つの視点と インサイトを生み出し”戦略を構築”する 6 つの ステップ
ユニークな戦略を具現化する ” モノの見方 “
レンズとはユニークな戦略を具現化するために必要なモノの見方である。
人は誰でも決まったレンズをかけてモノを見るクセがついている。
自分の得意な ” モノの見方 ” で思考してしまうのだ。
モノを見るレンズは一つでは無く、いくつかのレンズがある。自分が使い慣れたレンズだけでなく、他のレンズを意識的に使えることで、あなたも発想力を身に付けていただきたい。
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三種類のレンズとは : レンズの典型的な使い方は 9 通り
これらのレンズを使い分けることによって、これまであるパターンにはまりこんで発想できなかったことが、考えられるようになる。
三種類のレンズは、ユニークなアイデアを出すための重要な武器となる。これらのレンズを頭に入れ、今までの枠を超えたユニークな視点を手に入れて頂きたい。
① 視野を広げる ” 拡散 ” レンズ
● ホワイトベースを活用する
対象外と思われている市場や商品やサービスをおこなっているところも見る
枠を広げて見る:自分の皿を大きくして、どこにホワイトスペースがあり、どこを上手く使えば自分の取り分が増えるかという見方をしてみる。
● バリューチェーンを広げる
自分の活動範囲や自社の活動領域を広げて見る
業界の種類を問わず、川上から川下までどこを自社の活動領域とするかを見直す。自分の活動範囲がどの分野で新たな活動が出来ないかを考え直し、ライバルの多い市場でも自らの価値を向上することを考える。
● 進化論で考える
通常とは異なる長い時間軸で物事を捉える
日々の仕事の中で、せいぜい五年くらいのスパンでしかモノを見ないようになりがちであるが、時には、時間軸を大きく伸ばして、新しい戦略の余地はないか、考えてみる。最適な訓練は歴史観に裏打ちされた書物を読み、その視点を学び取る。
② 狭く深く見る ” フォーカス” レンズ
● ユーザーになりきる
購買行動の全体像とディテールを把握する
モノやサービスを売る事を考える前に、ユーザーはどんな人であり、どこで、なぜ自社の商品を購入しているのかということについて ” なりきって ” 考えてみる。 消費者が諦めて妥協しているポイントを一つ一つ潰していく。
● テコを効かせる
動かすと、他も一緒に動くポイントを探す
どこを押さえればいちばん波及効果があるかを考える。ここを動かすと効率的に他のものも一緒に動くというポイントを探すことが、発想力や戦略を構想するうえで重要である。
達成したい目標に応じて、広い範囲の可能性について、ゼロベースで考えていく癖をつけることが肝要。
● レバレッジを意識し、ツボを押さえる
どんな消費者、顧客がツボになるかを知ることに努める
ビジネスモデルなど競争戦略の要諦である ” 最小限の資源投入で最大の効果を得る ” という観点から考え、その在り処を探す。
③ 思考をジャンプさせる ” ヒネリ ” レンズ
● 逆張りする
人と逆のことを行う
大部分の人と逆のことをする。例えば不況の時に安いマンションに投資し、景気が回復して値段が上がるのを待つことも逆張りである。デフレの時にM&Aを行うことも逆張りである。
また相手が広告費を減らしている時に意図的に逆張りをして広告費を増やすことでシェアを伸ばしておけば、景気が回復したときに、ブランド力の上でも大きな効果がある。
こうした経済性の悪さを逆手に利用するやり方も、考えてみる必要があります。
● 特異点を探す
まったく関連性の無いものでも、観察することで、共通点やイノベーションの鍵を探す
通常のデータとはかけ離れたものをあえて探し出し、じっくりと観察してみることをいう。
何か新しい切り口を探す場合、ユニークな行動や習性をしているユーザーなどに注目し、そこから新しいことはできないかと考える。
変わったユーザーを見て、変わった使い方だと思うだけで終わってはいけない。
● アナロジーで考える
Aで成り立つものがBで成り立つか
自分の業界でやっていることを他の業界の常識で考えてみることである。普段から事象の表面だけを見ず、本当はこのメカニズムはどうなっているのだろうと頭を使うクセをつけることが必要である。
仕組が分かり、その仕組みを他に当てはめてみることで、アナロジーで考えることができるようになる。
インサイトを生み出す”戦略を構築”する 6 つの ステップ
インサイトとは、勝てる戦略の構築に必要な ” 頭の使い方 ” 並びにその結果として得られる ” ユニークな視座 “である。
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仮説検証:データを収集する
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シャドウボクシングで仮説を進化させる
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アナロジーそしてユーザーに成りきる
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競合優位をどこで獲得するのか検証
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顧客ロイヤリティを獲得する
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戦略像の全体をまとめる
ステップバイステップで発想力のある戦略を構築していただきたい。
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【参考文献】 なかなかコンパクトで両方とも手軽に読めます。
参照画像 【Innovation Metrics – A Whole Brain Strategy】
参照画像 【What is Neurofeedback?】