【超・大河原邦男展:レジェンド オブ メカデザイン】 メカデザイン展に観てきましたが それはひとつの歴史映画ようでした

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レジェンド オブ メカデザイン

大河原邦男は主にアニメーション作品に登場するロボットなどをデザインするメカニカルデザインという仕事を日本において確立した、生きた伝説とも呼べるべき存在です。

「科学忍者隊ガッチャマン」 ( 1972 ) 「タイムボカンシリーズ ヤッターマン」 ( 1977 ) 「機動戦士ガンダム」 ( 1979 ) などのアニメ作品は今もたくさんの人々に親しまれていますが、その人気を大きく支えているのが大河原氏によるメカデザインです。

硬質でリアリティにあふれるものからユーモアにみちたものまで、多様な魅力をたたえる大河原デザイン。それは20世紀の視覚文化における最も重要なもののひとつであり、国境も世代も超えた影響力を保ち続けています。

展覧会では7つの章により、大河原デザインの秘密に迫っていた。出品作品の中核をなすのが大河原氏直筆の設定資料。これまで門外不出とされてきたもので、そのほとんどが本邦初公開という。

総出品作品数は400点以上。かつてない規模の、まさに「超」大河原邦夫展ですね。待望の展覧会を兵庫県立美術館で開催していたので、それを観てきました。

日本最初の専門メカニックデザイナー

大河原 邦男 】 アニメーション作品における日本最初の専門メカニックデザイナー。『機動戦士ガンダム』に登場するモビルスーツのデザインで知られる。苗字はよく「おおがわら」と発音や表記をされることがあるが、自筆イラストに入れられるサインは「K.Okawara」である。

日経MJ紙のインタビューにて、「どんな作品でも、悪役のメカへの思い入れが強い」「もともとアニメは全然好きではなかった」「機械は子供のころから大好きだった」などと語っている。

第一章 メカニカルデザイナー誕生

科学忍者隊ガッチャマンオープニングテーマ

 

大河原邦男氏がアニメ史上初めて、ロボットなどのメカを専門にデザインする「メカニックデザイン」としてクレジットされた「科学忍者隊ガッチャマン」 ( 1972 ) を中心に、それまでの日本のアニメ作品における代表的なメカデザインを紹介している。

第二章 ロボアニメの黄金時代

メカニカルデザイナーとしての成長と躍進

1970年代の後半はロボットアニメの黄金時代です。テレビの前の子供たちはロボットの活躍に胸を躍らせ、何とかその玩具を手に入れたいと願いました。 大河原氏にとっては竜の子プロダクションからメカマンを経て独立を果たした時期です。この章では大河原氏が初めて手掛けた主役ロボット「ゴーダム」そして変形・合体を特徴とする巨大ロボットのデザインを見てきた。

第三章 兵器としてのロボット

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「機動戦士ガンダム」( 1979 ) に登場するロボットは「モビルスーツ」と呼ばれる兵器として設定されました。

それまでの変形・合体をする巨大ロボットの性格を受け継ぎながらも、後に「リアルロボット」と呼ばれるようになる見る者に強いリアリティを感じさせる設定と大河原氏によるデザインは、日本のアニメに革新をもたらすものでした。

敵のメカが玩具化され、主役に勝るとも劣らない人気を得るという、それまで考えられなかった現象を巻き起こします。本章では大河原氏のメカデザインのひとつの頂点である「装甲騎兵ボトムズ」(1983)に至る「兵器としてのロボット」のデザインを紹介している。

第四章 カワイイ、メカ :  もう一人の大河原邦男

「カッコイイ」ロボットのデザインによって一世を風靡した大河原氏ですが、ユーモラスで親しみを感じさせるメカデザインの傑作も数多く生み出しています。その代表的な例であるタイムボカンシリーズなど「カワイイ」メカデザインの数々を紹介している。

ヤッターマンオープニングテーマ

 

第五章 リアリズムの拡張

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大河原ブランドの洗練と深化

モビルスーツという設定が世に出てから、アニメのロボットにはリアリティのある役割がますます求められるようになります。ロボットやメカの設定は多様なものとなり、作品の世界観を支える重要な要素となります。本章ではこうした「モビルスーツ以後」の多彩なデザインを紹介している。

第六章 ロボット・ヒーローの復活

1990年代になって、大河原氏は再び小さな子供たちのためのロボット=変形・合体を行う巨大ロボットのデザインを精力的に手掛けます。本章では、こうした玩具としての魅力に溢れる1990年代の大河原氏の仕事を紹介している。

第七章 大河原邦男の今

2000年代に入っても衰えを知らない大河原氏の仕事を現在進行系で紹介している。

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ひとつの歴史を見ているようでした

メカデザインひとつとっても、多くの人々に夢と感動を与えるデザインは非常に大切なものである。ストーリーの秀逸さは大事であるが、目に見える要素はもっと大事だ。

第一章からはじまる展覧会は、ひとつの歴史の流れを見ているようで、歴史映画のようであった。もちろんキュレーターの方々を含め、多くの関係者の方々の企画力には圧倒された。

圧倒的な量の豊富な原画を公開している展覧会も地方ではあまりなく、人気の展覧会も頷ける。

 

参照文面兵庫県立美術館:広報資料パンフレット文面より
参照先  【兵庫県立美術館-「芸術の館」 超・大河原邦男展-レジェンド・オブ・メカデザイン-】
参照画像【artnavi.net-アートナビ:超・大河原邦男展-レジェンド・オブ・メカデザイン-】

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