【 眠れない一族―食人の痕跡と殺人タンパクの謎 】 静養期間中に生き方を読みながら考え、死亡した知人の親族の奇病を思い出した件について

[`buzzurl` not found]
Pocket

 255569893020230303

 

静養期間中はホントに厳しかった

先日まで風邪を引いてしまい、一週間ほど休養を取っていたのであるが、その間にかなりの書籍を読んだ中で、いくつか面白いのがあったのだが、特に面白かったのがこの「眠れない一族」である。

私も高熱が出ている際に、まったく寝れず悶えるような状態が何日か続いた。

私の場合ただの風邪であるが、まったく眠れないとはまさに地獄である。

この眠れないキーワードで様々な時代と奇病をクローズアップしながら、事実にたどり着いていく過程が非常に面白く、まさに眠らずに楽しく読めた次第である。

さらに詳しい内容を知りたい方は 【 眠れない一族―食人の痕跡と殺人タンパクの謎 】 参照されたし。

スポンサーリンク

内容紹介

1225525250303

1765年11月、水の都ヴェネツィアで評判の高い医師が謎の死をとげた。この医師の子孫の多くが、同じような病で命を落としていく。

呪い、疫病、脳炎、性病、奇病と、さまざまなレッテルを貼られながら・・・共通しているのは死の数ヶ月前から眠れなくなること。

数世紀を経て20世紀も終わりかけた頃、この致死性不眠症の原因が、羊たちに流行した震え病であるスクレイピー、パプアニューギニアの部族を襲ったクールー病、そして世界を震撼させた狂牛病と同じく、殺人タンパク、プリオンとわかったが、治療の目処はつかない。

そうこうするうちに、アメリカの野生の鹿に似た病気が蔓延、新型クロイツフェルト・ヤコブ病の拡大が噂される中、殺人タンパクの起源を辿るうちに、80万年前の人類の「食人習慣」の事実にたどりつく・・・「事実は小説よりも奇なり」を地でゆく、驚きのストーリー

致死性家族性不眠症

【 致死性家族性不眠症 

幻覚、重度の進行性不眠症、頻脈等の症状に続き、全身の不随意運動と痴呆を主徴とする中枢神経の変性疾患。

治療法は現在のところ見つかっておらず、発症後の余命は多くの場合約2年以内。イタリアの家系で見出され、日本ではごく少数の家系に見出されるのみである。

いずれの場合も遺伝性があり、多くの場合は40~50歳代で発症し男女差はない。脳波の周期性同期性放電は見られず、多くの場合発症から1年以内に昏睡に陥る。

視床内で遺伝子異常により異常プリオンが発生、脳神経細胞が変性する。夜間の興奮や不眠などの症状が現れた末、睡眠による約1年で意識がなくなり衰弱の末死に至る。

症状が進行すると、睡眠でも覚醒でもなく、その狭間にいる奇妙な状態になる。現在特効薬や有効な治療法は見つかっていない。

採算性の取れない病気に効く製薬は作られることは無い

不眠からくる奇病は、患者の絶対数が少ない故、医師や製薬会社は投げているフシがあると思う。研究しても得ること ( 経済的に ) は少ないからだ。

病原体を打ち負かす理想の方法は、その病原体と結合して動きを封じ込めてしまうような人工分子を開発することだ。

平均的に、薬を一から開発するには10年の歳月と7億5000万ドルから10億ドルという経費がかかる。研究者たちはこの方法で抗HIV治療薬をいくつか作ったが、HIV感染者は何百万もいる。

それにひきかえ、FFIに罹っている人は、世界中でおよそ40家族しか知られていない。どう考えても、製薬企業が参入したとしても、採算は取れないのだ。

そこで研究者は、プリオン病の治療には既存の薬を使うことになる。最初の薬はキナクリンであり、次にペントサンという代替薬で対処していくことになる。

それも対処療法的であり、実験のような様相で、まだまだ一族に希望は見られない。

一族に希望があるのか

その一族もプリオンの変形を防ぐ新薬に関するニュースが出るが、それは決まって培養細胞か、せいぜいマウスでの成果で、人のものではない。

何らかの進展があるたびに、彼らは胸を膨らませるが、それと同時に傍観者にとどまっていたいという気持ちもさらに強くなる。

彼らは専門家のあいだをたらい回しにされ、与えられるものと言えば専門知識ばかり、という憂き目に遭ってきた。彼らはFFIを抱えて生きることに疲れてしまうという。

それに用心深くなってきてもいる。自分たちの病気の謎は、これまでにずいぶん解明されてきたとはいえ、この病気から解放されるのはまだ遠い先の話なのを、彼らは覚悟もしているし承知もしているのだ。

私の知人の親も謎の奇病で死んだ

数年前になるが、私の知人の親も謎の奇病で亡くなったのだが、症状が奇妙であり、全身から汗が出にくい奇病 (上半身だけとか下半身だけとかまちまち) で、体温調整がまったくできない珍しい病である。

精密に検査をしてもまったく異常が見られず、健康体そのもので、普段はすこぶる健康であるが、熱が出てしまうと、汗がかけないので、熱が出っ放しになってしまう。

一般的な生活は困難であり、いつも一定温度の部屋で座っているか寝ているかの生活を余儀なくされる。話していても普通でありとても病気には見えない。

少し前まで一年に一回は会うようにしていたが、亡くなってからはその知人とも疎遠である。もし遺伝性の奇病であれば、あと10年後にその知人にも発病するかもしれず、とても聞くだけの勇気はない。

21225455212000

 

生きる目的を改めて考える機会を得た

私は震災を経験している。そのせいか、昔からの知人などはどこに行ったか分からない場合や、助かった人々も亡くなった遺族の後を追うように、精神的にやられ自殺するケースも頻発している。

上記のように奇病のケースもあり、また難病のケースもある。彼らに共通した境地は、どこか傍観者であり、非常に疲れており最後を迎える覚悟が出来ているので、その生き方は、深い意味を考えながら日々生活している。

一日一日を大切にかつどのように生きるかを考えている。今回の私の問題は、彼らに比べ小さいものだが、どのように生きるかを改めて真剣に考える良いきっかけになったことが、この書籍を選んで良かったと思う。

スポンサーリンク

DeSwitch Twitter