【文明崩壊】 滅亡と存続の命運を分けるもの~環境を守る事それは文明をも守ることにつながる

[`buzzurl` not found]
Pocket

21215558785452120

 

希望の根拠

希望の根拠のひとつとしては、現実的に考えて、私達の行く手をふさいでいるのが解決不可能の問題では無いということである。地球上の環境問題は、私達自身が生み出したものであり、原因を作ったのは現代人である私達であると指摘している。

おびただしい数の選択肢が私たちの掌中にあるが、問題を解決するのに、新しい科学技術は必要ないと説く。それは、根幹の部分は、既存の解決策を適用する政治的な意思”だけ”でほとんどの事例は事足りると考えているようだ。

その規模が国家若しくは世界規模であり大きいだけであり、過去に多くの社会が、必要な政治的意思を見出してきた。私達の現代社会も、いくつかの問題を解決する意思を、そして、別のいくつかの問題の部分的な解決を果たす意思を、すでに見出しているという。

さらに詳しい内容を知りたい方は

【 文明崩壊 上: 滅亡と存続の命運を分けるもの (草思社文庫) 】 【 文明崩壊 下: 滅亡と存続の命運を分けるもの (草思社文庫) 】を参照されたし。

スポンサーリンク

二種類の選択

環境保護思想が世界中で一般大衆に広がってきているのも、追い風となる。「環境問題の悪化」と「国民の環境への懸念と民間及び政府の対抗措置の発展」という二種類の選択は、過去の社会の例が教訓を示してくれる。

二種類の選択が、事の成否を左右する重大な要素だと指摘し、すなわち、長期的な企てと、根本的な価値観を問い直す意思。 個々の人生の行く末を見据えるうえでも、同じ二種類の選択が重要な役割を担っているという。

その選択における 3 つの提案

そういう選択の中には、長期的な思考を実践する勇気、丁度問題が顕著化してきて、けれどもまだ危険な局面には至らないような時点で、先見性のある大胆かつ明確な決断を下す勇気を要するものもある。

この種の意思決定の対極にあるのが、政治家が下しがちな短期的で受け身の決断「90日思考」つまり三か月以内に表面化しそうな危険にのみ焦点を当てる思考だ。

そういう気の滅入るような近視眼的な意思決定の実例がたくさんある一方で、英断と呼ぶべき長期的思考の好例も、過去に、そして現代のNGOや企業や政府の選択の中に見られる。

もうひとつ、過去が照らし出す重大な選択は、価値観を捨て去る勇気を伴うものだ。これまで社会を支えてきた価値観のうち、変化した新しい状況のもとでも維持していけるのはどれなのか?見切って、新しいやり方に切り替えたほうがいいのは、どれなのか?と考える必要がある。

最後に、著者の伝える希望を支える内容とは、現代世界のグローバル化による連結性の産物を挙げている。すなわち過去の社会には考古学とテレビがなかった。文明に関わる様々な環境破壊や崩壊があっても他の文明の事例を学ぶことができなかった。

また知るすべもなかった。それに引き換え、今日の私たちは、テレビやインターネットをみたり、各種メディアが伝える内容を観れば、数時間前のソマリアやアフガニスタンでの出来事を見たり聞いたり読んだりすることができる。

ドキュメンタリー番組や書籍は、イースター島や古代マヤ、その他の過去の社会がなぜ崩壊したかを、まるで現場にいるようにつぶさに見せてくれる。

私達は、遠くにいる人々や過去の人々の失敗から学ぶ機会があるのだ。過去のどの社会も、これほどの機会には恵まれなかった。現代に生きる人たちがその機会を活かして、失敗しない道を選んでほしいというのが著者の願いであるという。

まとめメモ

2125545521202120

 

【関連書籍】 DVD版も出ているそうです。すでに購入してみました。

私は書籍については、大量に大人買いしてしまうのですが、買ったことを忘れていて、読んでみてちょっとおもしろかった。速読用トレーニングのために、上下巻 900 ページほど読んでみたが当たりだった。

この手の歴史を踏まえた文明の意思決定の失態や決断の先延ばし、国家(中国や豪)や営利企業の環境破壊の話は興味があり楽しく読了。文明の崩壊と環境破壊について多角的なアプローチを展開しているが、若干マニアックで偏っているように感じるが、ダイアモンド氏の考察は鋭い。

しかし、広範囲で様々な文明と国家を著者なりの体系でまとめているが、歴史書に比べ薄味の印象を受けた。文明における崩壊はそれに関わる人々の意思決定のプロセスが崩壊に導く過程においても、おおよそ概念的で、どうかなぁそれという的印象もあったが、それなりに論理破綻はない。

全体的に説明が長いように思えるようだが、私は必要と感じた。全体的にバランスが良い書籍。

前作の【 文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)】方はかなり評判が良いとのことなので、これも購入して読んでしまおうと思います。

スポンサーリンク

参照文献 ページの長さはあまり感じなかった。事例ごとに読み進めれば読みやすく、とても良い書籍でした。

参照画像 【NATURE’S CAPITAL IS THE LIMITING RESOURCE】

DeSwitch Twitter

あわせて読みたい