【 喫煙と禁煙の健康経済学 】 タバコが明かす人間の本性~禁煙を成功に導く 7 つの意思決定プロセス

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禁煙の意思決定プロセス

今回は著者が薦める、禁煙をするまでの意思決定における費用と便益を分析したいと思います。

これらのことを頭の中に入れて、刻み込むことが重要だと著者はいう。

実際著者は、かなりのヘビースモーカーだったということで、経済的損失と便益を挙げることで、最適な意思決定を行うことを論じている。

長期的に見ると禁煙の費用 ( つらさ ) は便益よりもずっと小さいという。

さらに詳しい内容を知りたい方は 【 喫煙と禁煙の健康経済学 – タバコが明かす人間の本性 (中公新書ラクレ)  】参照されたし。

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禁煙への強い決意

喫煙のために多くを失い、多くの害を被ってきて、将来もそうなるので、もう絶対に吸わないと決心することが必要とする。その決意を形にするために、タバコはもちろん灰皿やライターなどの喫煙用具はすべて廃棄する。

目の前から、それらを消し去ることが大事だ。
禁煙の強い決意を持つために有用なことのひとつは、禁煙の便益をしっかり認識することである。

禁煙中に発生する「吸いたい」という気持ちを比較的容易に抑えてくれることができる。

禁煙の便益 ① 疾病問題

第一に重要な便益は、喫煙起因の多くの疾病に罹患する確率を大幅に下げられることである。

喫煙は肺を真っ黒にしてしまうことを想像しただけでも禁煙意欲が高まるだろう。
喫煙する若年者は肉体的忍耐力が低下し、呼吸器系上部の伝染病にかかりやすくなる。

また一般の人でも、痰が頻繁に出たり、舌が白くなったり、味覚が麻痺したりする症状を経験する可能性もある。

睡眠が困難になる可能性もあり、禁煙したからは、こうしたことがなくなったと、著者は伝えている。

禁煙の便益 ② 火災問題

喫煙が引き起こす火事の心配がなくなることを挙げている。家が燃える火災の未遂を経験した著者は、火事の心配がなくなる快感を体験したそうである。

また火事よりも軽い事であるが、多くの喫煙者は煙草の火によって自分の衣服に焦げ目をつけた経験があるはずであると指摘している。

座布団や絨毯の場合もあるかもしれない。高額の服であればなおさらである。

禁煙の便益 ③ 悪臭問題

禁煙は煙草の臭いや汚れからも解放してくれる。喫煙者自身は意外と気が付いていないが、彼らの衣服にはタバコの臭いがしみ込んでいて、それが周囲に発散されることがある。

それだけでなく、身体自体からもタバコの臭いが発散される。またさらに、喫煙は歯や歯茎にも悪影響を与える。
歯が溶かされたりする。下歯の裏側が真っ黒に汚れやすい。

禁煙の便益 ④ 性的問題

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ストレスからくる喫煙は、性的魅力も低下させる。タバコを手放すことができない男女は、声などにとくに影響が出てくる。しゃがれ声、喉のつまり、しゃべり方にまで影響は出てくる可能もあるだろう。

禁煙の便益 ⑤ 住居問題

喫煙は居住空間にも問題を生み出す。喫煙者が常時使用している部屋には、タバコの臭いがしみ込み、部屋の汚れが蔓延する。部屋の壁は黄みを帯びてくる。

白い火災報知器も黄色くなって清潔感を失う。窓のアルミサッシにもタールがびっしりとこびりついてくるので、こうした汚れも他者の訪問や子供の住環境に深刻な影響を与える。

また最近は、ビジネスの現場でも、禁煙ルームを好む傾向があり、そのため、喫煙者は人間関係で損失を計上することにもなるだろう。

禁煙の便益 ⑥ 金銭問題

禁煙すれば、金銭的にも大きな利益が得られる。一日に二箱喫煙するヘビースモーカーは、一か月に 25,000 円ほどのタバコの購入につぎ込んでいることになる。

年間 30 万円も自分の健康を害する為に支出している計算になる。それだけの資金があれば、豪華な食事を何回も楽しむことができるし、家族で楽しい旅行に行くこともできるだろう。

金銭的利益は、タバコ代の節約に限らない。喫煙によって汚れた自宅の室内を改装するには多額の出費が必要になる。タバコの火で傷めた衣服・絨毯・ソファーなどを買い替えるにも多額の費用がかかる。

また喫煙は喫煙者が負担する医療費も高まる。
禁煙すれば、こうした余分な出費を避けられるという便益が生まれる。

禁煙の便益 ⑦ 時間問題

ほとんどの喫煙者は金銭的便益のみを思い浮かべることもあるが、時間的費用の節約のことはあまり気が付いていない。

喫煙は多くの時間的費用を伴う。まず、タバコを購入する時間が発生する。多くの喫煙者は、タバコが切れるたびに外出して自動販売機やコンビニで購入することになる。

冬などは防寒対策をして外出する必要もあり、さらに時間が多く掛かる。仕事中であれば、仕事が中断することの費用は少なくないだろう。

喫煙自体が時間を要する行為である。喫煙が自由な職場で働く喫煙者は、タバコに火をつける時間、吸っている時間、灰皿に灰を落としている時間、タバコの火を消している時間を失っていたり、その間集中力を欠いていたりする。

一本吸うのに 3 分使うと、40 本では二時間になるのだが、喫煙していないときも喫煙欲求に襲われている場合も多く、集中力を欠いているかもしれない。

そうなると生産効率も落ち、能率が低下して損失を被る。禁煙に成功すれば、こうした経済的損失を回避でき、利益が発生するのだ。

意思決定のタイミングが重要

人間は意思決定したからといって、それを自動的に実行できるわけではない。
特に禁煙に関しては、最適な意思決定を実行するための工夫が必要であるという。

タイミングが禁煙の成功と失敗に影響するという。著者の答えは次のとおりである。
三連休前日の夕方の夕食前に禁煙を開始するのがベストであると指摘している。

禁煙のタイミングとしては、仕事が多忙ではなく、またストレスの少ない時点を選ぶことが重要である。
喫煙開始時点を決めたら、それに合わせてタバコの購入量を調整して、禁煙開始時点ですべて使い切る計算をする。

そしてそれ以後は、一本たりとも吸ってはいけない。一本でも吸ったら元に戻ってしまう。
夕食前に禁煙していれば、夕食後に禁煙しないでいられるかテストできるという。

夕食後の喫煙を我慢できるか否かが、禁煙開始に成功したかどうかの重要な試金石になる。
ここで我慢できれば、就寝まで禁煙できるかが課題となる。

三連休の前日ということで明日は仕事がないので、この晩はゆっくりくつろぐことができる。

本当につらいのはほんの数日~三の法則

禁煙が最もつらい期間は最初の 3 日間だけである。三連休を利用すると、少なくとも 3 日間は仕事のストレスから解放されてリラックスしながら禁煙を試みることができる。

最初の 3 日間に喫煙しなければ、禁煙に 50 %成功したといえる。3 日間禁煙した人の半数が禁煙に成功することを意味しない。禁煙開始の 3 週間後、3か月後、300日後、そして 3年後である。

3 週間後で 60 % 3か月後で、70 % 300日後で、80 % そして 3年後で 100 %と成功確率を上げて頂きたい。

3 年間禁煙していれば、喫煙のことは頭にほとんど浮かんでこなくなり、他者の喫煙を目にすると不快感を抱くようになるだろう。

山登りに似ている禁煙という決断

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最初の 3 日間は、喫煙症状をある程度頻繁に経験するだろう。
この 3 日間を経過して禁煙成功までの半はの地点に到達したといえる。

最初の 3 日間が一番つらく、また重要である。この期間に禁煙の心理的費用の大半が発生し、この期間の禁煙に成功すれば、禁煙に関してかなりの自信をもってもよい。

禁煙開始から 3 週間の喫煙欲求は、登山で見えない頂上を目指す努力と似ている。
まさに何も見えないなかで毎日決断する覚悟が重要である。

欲求は必ず弱くなってきます。著者が禁煙努力していた本当に禁断症状に苦しんだのはほんの数日だと回想している。この禁断症状中の決断と7つの意思決定プロセスを頭に刻むのが重要なのだ。

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参照画像 【Tinkerbella: No smoking】
参照画像 【Hypnosis for smoking cessation helps smokers quit their nicotine addiction】
参照画像 【tobacco body】

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