【リーダーシップと意思決定】 戦略的意思決定を行うための「EQとリーダーシップ」のポイント

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心の知能指数

心の知能指数:wiki】:Emotional Intelligence Quotient

心の知能指数は、心の知能 (EI) を測定する指標である。心の知能とは、自己や他者の感情を知覚し、また自分の感情をコントロールする知能を指す。比較的新しい概念のため、定義はいまだはっきりとしていない。

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優れた「EQ型リーダー」になる方法

EQの提唱者ゴールマン博士が、コンピテンシー研究の権威ボヤツィス教授と共同で、EQとリーダーシップ、そしてビジネスでの成功の関係を鮮やかに解き明かした賛否両論のある名著である。古典的な方法論であるが、いまでも使えるので、ポイントを整理しておこうと思います。すくなくとも、局面ごとに使えるところは使い、至らないところ弱点があるところを認識し、バランスのよいリーダーを目指して頂きたい。

参照書籍:【EQリーダーシップ 成功する人の「こころの知能指数」の活かし方

自発的学習の5つの発見

  • 第1の発見 理想の自分――自分はどんな人間になりたいか?
  • 第2の発見 現実の自分――自分はどんな人間か?長所は?短所は?
  • 第3の発見 学習計画――どうやって長所を伸ばし、短所を克服するか?
  • 第4の発見 新しい行動、思考、感情をマスターできるまで試行錯誤と反復練習
  • 第5の発見 変化の努力を支援してくれる人間関係を作る

自己認識の優れた人間は、自己の価値観に合った決断ができるので、仕事に対しいつも前向きである。 自己認識が出来てはじめて、自己管理が可能になり、自分が何を感じているかがわからなければ、感情を管理できるはずがない。

優れたリーダー条件

  • リーダーの基本的な役割は、良い雰囲気を醸成して集団を導くことである。
  • リーダーは人の心を動かす。人の情熱に火をつけ、最高の力を引き出す。

リーダーの影響力は、発言だけにとどまらない。発言していないときも、リーダーは注目されている。 人によって異なる反応を示すような微妙な状況下では、人々はリーダーを見る。ある意味で、リーダーは感情の基準を作るのである。

そのためには、集団に共鳴現象を起こし、最善の資質を引き出してやることが肝要だ。 リーダーにとってEQ(感じる知性)が重要になる。

Daniel Goleman Explains Emotional Intelligence

リーダーシップ・スタイル

【ビジョン型リーダーシップ】

<共鳴の起こし方>  共通の夢に向かって人々をうごかす <風土へのインパクト> 最も前向き <適用すべき状況>  変革のための新ビジョンが必要なとき、または明確な方向が必要なとき

【コーチ型リーダーシップ】

<共鳴の起こし方>  個々人の希望を組織の目標に結びつける <風土へのインパクト> 非常に前向き <適用すべき状況>  従業員の長期的才能を伸ばし、パフォーマンス向上を援助するとき

【関係重視型リーダーシップ】

<共鳴の起こし方>  人々を互いに結びつけてハーモニーを作る <風土へのインパクト> 前向き <適用すべき状況>  亀裂を修復するとき、ストレスのかかる状況下でモチベーションを高めるとき、結束を強めるとき

【民主型リーダーシップ】

<共鳴の起こし方>  提案を歓迎し、参加を通じてコミットメントをえる <風土へのインパクト> 前向き <適用すべき状況>  賛同やコンセンサスを形成するとき、または従業員から貴重な提案を得たい時

【ペースセッター型リーダーシップ】

<共鳴の起こし方>  難度が高くやりがいのある目標の達成をめざす <風土へのインパクト> 使い方が稚拙なケースが多いため、非常にマイナスの場合が多い <適用すべき状況>  モチベーションも能力も高いチームから高いレベルの結果を引き出したい時

【強制型リーダーシップ】

<共鳴の起こし方>  緊急時に明確な方向性を示すことによって恐怖を鎮める <風土へのインパクト> 使い方を誤るケースが多いため、非常にマイナス <適用すべき状況>  危機的状況下、または再建始動時、または問題のある従業員に対して

EQコンピテンシー4つの領域

これらのEQコンピテンシーは、優れたリーダーシップの要件だ。 EQは持って生まれた能力ではなく、学習によって習得しうる能力であるということだ。 EQコンピテンシーは、どれも集団に共鳴を起こす力を高め、リーダーの指導力を高める資質だ。

  1. 自己認識:「自分の感情を読み取り正しく自分を評価できる能力」
  2. 自己管理:「自分の感情をコントロールし状況に柔軟に誠実に対応していく能力」
  3. 社会認識:「他者の気持ちを汲む能力」
  4. 人間関係の管理:「求心力と紛争処理と協調性の能力」

という4つの領域があり、共鳴的リーダーシップに不可欠なスキルを提供する。この4つの領域は密接に撚りあわされ連繋して動くものだ。

EQリーダーシップのコンピテンシー

1.自己認識

【感情の自己認識】

  • 感情の自己認識に優れたリーダーは、自分の内なる信号を受け止める感度が良く、自分の気持ちが仕事上のパフォーマンスにどう影響するかを認識できる。
  • 自分の指針となる価値観によく順応し、複雑な状況においても全体像を把握して最良の行動を直感的に選択することができる。

【正確な自己評価】

  • 自己認識に優れたリーダーは自分の強さと限界をわきまえており、ユーモアを持って自分自身を見ることができる。
  • 改善すべきところは潔く学び、建設的批判やフィードバックを歓迎する。

【自信】

  • 自分の能力を正確に知るリーダーは、長所を活かすことができる。
  • 自信があれば、難しい課題に進んで取り組むことができる。

2.自己管理

【感情のコントロール】

  • 感情のコントロールができるリーダーは、不穏な感情や衝動を管理でき、さらには有益な方向へ向けなおすことができる。
  • 強い圧力や危機に直面しても平静を保ち、明晰な判断力を失わない。

【透明性】

  • 透明性の高いリーダーは自分の価値観に正直だ。透明性、すなわち自分の気持ち、信条、行動を一切隠し立てしない姿勢は、誠実さにつながる。
  • 自分の誤りや過失を素直に認め、他人の非倫理的行動に対しては看過することなく立ち向かう。

【順応性】

  • 多数の要求を集中力やエネルギーを失うことなくさばくことができ、組織が必然的に持つ曖昧さを気にしない。
  • 新しい課題に柔軟に対応し、変化にすばやく適応し、新しいデータや現実に直面しても、しなやかな思考力を失わない。

【達成意欲】

  • 達成意欲の高いリーダーは自分の中に高い基準を持っており、自分自身についても部下についても常にパフォーマンスの向上を要求する。
  • 実用主義的で、リスクを計算したうえで達成可能な範囲で難度の高い目標を設定することができる。最大の特徴は、常に向上を目指して学習(および指導)を続けていく点だ。

【イニシアチブ】

  • イニシアチブの高いリーダーは、チャンスが来るのを待つのではなく、自分からチャンスをつかみにいく。
  • 将来の可能性を広げるためには、必要となれば、慣例を打破しルールを曲げることも厭わない。

【楽観】

  • 逆境を柔軟にかわし、挫折の経験にもチャンスを見出す。
  • 他社は肯定的に見て、最良の結果を期待する。将来の変化についても良い結果を信じることが出来る。

3.社会認識

【共感】

  • 広範な感情の信号を受け止め、個人や集団が口に出さない感情を感じ取ることができる。
  • 相手の話を真剣に聞き、その視点を理解することができる。
  • 多様な背景を持つ人々や、異文化圏の人々とも良好な人間関係を築くことができる。

【組織感覚力】

  • 社会認識の鋭いリーダーは政治的観察力に優れ、重要な社会的ネットワークを感知し、決め手となる力関係を読むことができる。
  • 組織の政治力学を把握し、その中で働く人間を支配する価値観や暗黙のルールを読み取ることができる。

【奉仕】

  • 奉仕の能力に優れたリーダーは、接客部門の社員が顧客との関係を良好に保てる様な感情風土を醸成する。

4.人間関係の管理

【鼓舞激励】

  • 人心を奮い立たせる能力に優れたリーダーは、ビジョンや共通のミッションを掲げて共鳴と感動を引き起こすことができる。
  • 自ら理想を体現して見せ、共通のミッションを掲げて人々を導く。
  • 日々の仕事を超えたレベルで人々に連帯感を与え、職場に活気をもたらす。

【影響力】

  • 影響力に優れたリーダーは、説得力をもって集団に語りかけることができ、聴衆の関心をそらさない。
  • 聞き手の心をとらえる能力から、主要なポストにある人々の支持を取り付ける能力、さらには賛同者のネットワークを作り上げてイニシアチブを喚起する能力まで、さまざまなレベルがある。

【育成力】

  • 自分が援助する相手に純粋な関心を示し、彼らの目標や強さや弱さを理解することができる。
  • タイミングよく建設的なフィードバックを与えるのが上手で、生まれついての指導者あるいはコーチである。

【変革促進】

  • 変革促進に優れたリーダーは、変革の必要性を認識し、現状に疑問を呈し、新しい秩序を擁護する能力を持っており、反対勢力があっても、変革の必要性を熱心に提唱する。
  • 反対勢力があっても、変革の必要性を熱心に提唱する。変化を妨げる要素を克服するための現実的な方法を見つける力も持っている。

【紛争処理】

  • 紛争処理に優れたリーダーは、当事者全員の主張を余す所なく引き出し、視点の相違を理解し、その上で全員が是認できる共通の理想を見出すことができる。
  • 紛争を表出させて、当事者全員の気持ちや見解を認知し、共通の理想に向けなおす。

【チームワークと協調】

  • チーム・プレーに優れたリーダーは有効な協調関係を作り上げ、自分自身も尊重と援助と協調の模範を示す。
  • 周囲を巻き込んで全体の目的のもとに積極的・熱狂的コミットメントを喚起し、集団の一体感を築き上げる。

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