【選択眼と決断志向】 優れた専門テーマを引き出す 5 つのポイント と 知識を実務能力に変える 創造的読書 8 つのステップ

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テーマ決定のチェックポイント

書きたいテーマと言うことで紹介されているが、これは様々な研究や課題を選ぶ際にも役立つのではないかと思う。読書に関しても、どう選ぶかといった視点でみるとまた面白い。またこれらのテーマのチェックポイントは、書き手を判断する際に、検討するポイントとして参考にしてもらえばいいかと思う。

詳しい内容を知りたい方は 【調べる技術・書く技術 】を参照されたし。

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専門として研究するテーマ 5  つの基本的なポイント

① 時代を貫く普遍性を持っているか。
② 未来への方向性を指し示せるか。
③ 人間の欲望が色濃く現れているか。
④ テレビなどの映像メディアでは表現できないか、表現不可能に近いか。
⑤ そのテーマを聞いた第三者が身を乗り出してきたか。

① 時代を貫く普遍性を持っているか。

氷山の一角を見つけ、深堀していく。海面下の氷山が、まったく思いもよらない場所に、その突端を突き出していたり、調べれば調べるほど新たな突端が見つかるようならしめたもの。

そのテーマは時代を貫く普遍性を有している。あなたが見つけたテーマは現実世界の中でどう位置づけられるか、世界史の中で位置づけられるに値するか、自問自答する癖を持つ。

現象に振り回される愚かさを冒さずに済むし、徐々に取り組むべき課題や研究のスケールが大きくなっていくだろう。

② 未来への方向性を指し示せるか。

あれこれ調べていくと、結局よくわからないでは済まされない。未来をどう切り開いていけばいいのか、その方向性を自ら見つける必要がある。

焦って答えを出す必要は無い。ほとんどの場合、すっきりとした正解など出ないだろうから、未来への方向性を示して、様々な関係する人々に一緒に考えてもらう道筋をつけるのが肝心だ。

③ 人間の欲望が色濃く現れているか。

ほとんどの人間は論理では無く感情で動く。その感情を突き動かしているのは、欲望である。

食欲、性欲、金銭欲、名誉欲、支配欲、権力欲、自己顕示欲、分類の仕方は様々であるが、そうした欲望がこちらに伝わらなければ、テーマとしては弱い。

④ テレビなどの映像メディアでは表現できないか、もしくは表現不可能に近いか。

好むと好まざるとにかかわらず、書き手は映像表現を常に意識しなければならない。テレビで簡単に放送できたり、映像の方が訴求力が強いテーマを、表現する意味合いがあるのだろうか。

テレビのニュースやドキュメンタリーの多くは、映像の利点を濫用して安易に視聴者の俗情を刺激するだけの、視聴者狙いの消耗品に堕している。

テレビには、活字よりもはるかにタブーが多いし、大手スポンサーや広告代理店、大手芸能事務所絡みのタブーがテレビをがんじがらめにしている。

テーマの構造を奥行深く描くのも、映像表現の不得意とするところだ。あなたのテーマが、テレビを中心とした映像では表現不可能かそれに近いなら、活字の強みをいっそう発揮できるかも知れないと、著者は指摘している。

⑤ そのテーマを聞いた第三者が身を乗り出してきたか。

若いころは、独りよがりに陥りやすいものであり、もしかしたら、そのテーマを自分一人でおもしろがっているだけかもしれない。

家族や友人に話してみる。できればプロと知り合いその人に相談してみる。経験豊富なプロであれば、そのテーマが企画として成立するかどうか、瞬時に見抜く能力がある。

そのプロが思わず身を乗り出してくれば、太鼓判を押されたも同然である。

創造的読書で思考力と戦略眼を磨く

自分が研究したいもしくは研究したい専門が決まり、知的複眼思考法を以て戦略的読書を体験して頂けると幸いであるが、その際の複眼思考法のポイントをまとめておこう。

詳しい内容を知りたい方は 【知的複眼思考法 誰でも持っている創造力のスイッチ】 を併せて参照されたし。

知識の受容から知識の創造へ

知的複眼思考法の定義

① 複眼思考とは、ありきたりな常識や紋切型の考えかたにとらわれすに、ものごとを考えていく方法のこと。
② 常識にとらわれないためには、何よりもステレオタイプから抜け出して、それを相対化する視点を持つことが重要。
③ 知識も大切であるが「正解」がどこにあるのかと言う発想から複眼思考は生まれない。

以上を踏まえてステップ・バイ・ステップでみていこう。

ステップ 1 : 批判的に読む

古典や名著と言われる本や、評判になっている著者に接することは大切であり、そうした本には思考力を鍛える「何か」が必ず含まれているという。

要はどう読むかにつきる。何かを知ろうと思って読むのか、自分なりに考えるために読むのか、知識受容型から知識創造型に変わるためには、どうしても考えるための批判的な本の読み方をするほうが良いという。

書き手と対等の立場に立って、著者の考える筋道を追体験することで、自分の思考力を強化しようというのが、批判的読書の方法である。

ステップ 2 : 鵜呑みにしない態度を身に付ける

下記にあげる詳しいポイントは【批判的読書のコツ20のポイント】を参照されたし。

① 眉に唾をして本を読む

批判的読書をするためには、何よりも読んだことのすべてをそのまま信じたりしない態度が重要です。【コツ1~4

おかしいなと思ったら読み返す習慣をつける。それが大切です。

② 著者の狙いをつかむ

著者の狙いをつかむことが重要です。文章を書く人は、必ず目的を持っています。【コツ5~9

著者は必ずある程度読者を想定しています。誰に向かって書いているのかを探ることで、変な誤解も避けることができます。著者の狙いがどの辺りにあるのか見極めることが重要です。

③ 論理を追う

著者の論理を丹念に追うことです。論理に飛躍が無いかどうか。過度に攻撃的な主張がないか。論理を丹念に追いながら読んでいく。【コツ10~18

論争が含まれる場合、反対意見が著者によって完全に否定されているのかどうか。感情的な批判かどうか。反対意見をまったく認めないか。

妥協や調整の跡が見られるのか。対立した意見に対する著者の構えに注目することが大事です。重要なことは、根拠が薄く支持されない意見や主張がないかを見極めようとする態度です。

何かを主張する時、著者は必ず、それが正しいことを理由づけようとするものです。危なそうな議論は割り引いて読み取るぐらいでちょうどよい。注意すべきは、もっともらしいたとえ話や難解な話術に騙されないことである。

④ 著者の前提を探る

著者の前提を探りだし、それを疑ってかかるということです。【コツ19~20

著者が知らず知らずのうちに文章に忍び込ませている前提は何か。暗黙のうちに伝えようとしているメッセージは何か。著者が直接書かずに与えている印象と、実際に書かれている事柄を区別して読み取ることが大切です。

意見の表明なのか、それとも事実を書いているだけなのか、著者の主観を交えて書いているのか、それとも一応「客観的」な立場に立って書いているのか。こうしたことも重要です。

ステップ 3 : 考える読書 4 つのヒント

思考力育成読書法として以下の 4 つを紹介します。

① 論争を読む

優れた論争を読むことが重要で、複数の論者が語りそれらを集めた本や新聞を読むこと。
優れた論者たちの批判の仕方を実例をもって学べる。

② 先を読む読書

詰め読書の方法。詰将棋のように、詰めの部分を自分で考えることによって、考え方を高める読書法である。

選んだ本の一段落なり、一節なりを読んで、それまでの情報をもとに、次に著者がどんな議論を展開するかを自分で予想してみるのだ。

著者のそれまでの議論を材料に、自分なりの議論を組み立ててみる。その後で、実際に著者がどのように書いているのかを確かめてみるという方法だ。「自分だったら」という立場に立って、こうした点を検討してみるのである。

③ 古い文章の活用

名著と言われる古典や昔出版され、話題になった本、あるいは10年ぐらい前の新聞記事を読み直してみる。当然ながら、いまの私達は、その後の時代の変化を知っている。

そうした有利の立場から、その文章が書かれた当時、どのような制約があって、いまから見れば、気づくような問題が見えなかったのか。

時代の制約ということを、後世の立場から検討してみるのだ。

④ 書評のススメ

書評は、本のエッセンスを捉えたうえで、まだ読んでいない人にもわかりやすく説明し、さらには読み手の問題意識に引き付けて、批判やコメントをする文章である。

したがって書評を書くことは、その文章のエッセンスを的確にとらえ、それを明確に表現する練習となる。

まとめ

テーマ選定のチェックポイント

① 時代を貫く普遍性を持っているか。
② 未来への方向性を指し示せるか。
③ 人間の欲望が色濃く現れているか。
④ テレビなどの映像メディアでは表現できないか、もしくは表現不可能に近いか。
⑤ そのテーマを聞いた第三者が身を乗り出してきたか。

創造的読書で思考力と戦略眼を磨くポイント

1. 著者と対等になって文章を読む。書かれたものを不動の完成品だとは思わない。
2. 批判的読書をするための【20のチェックポイント】を参考にする。
3. その中でも重要なチェックポイントとして以下の 4 つをあげることができる。

 ① 著者を簡単には信用しないこと
 ② 著者の狙いをつかむこと
 ③ 論理を丹念に追うこと、根拠を疑うこと
 ④ 著者の前提を探りだし、疑うこと

みなさんもこれらの手法とともに、専門として研究すべきテーマとその知識を血肉化するために実践して頂きたい。

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【参照書籍】 短い人生は時間の浪費によっていっそう短くなる。サミュエル・ジョンソン

参考画像 【Novas formacion】

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