【 ダイエットの前の生活習慣術 】 あなたが喫煙者だったら肥満と病気を呼び寄せているかも~禁煙成功の 5 つのコツ
ダイエットを成功において禁煙はやはり必要だ
肥満と喫煙の関係には、誤解もあるようです。喫煙と過食防止の 2 段階の養生がポイントです。
さらに詳しい内容を知りたい方は 【 内臓脂肪をとってすっきりおなかを凹ませるコツがわかる本―自分で、すぐできる!体脂肪・肥満リセット法 】参照されたし。
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たばこに含まれる有害物質が動脈硬化やガンを進行させる
愛煙家のなかには「たばこをやめると太りやすくなるから、禁煙しない」と言う人がいますが、これは大きな誤解です。
禁煙に成功した人が太るケースが見られるのは、食事が美味しく感じられ、食欲が亢進して過食がちになるからです。”禁煙すると太る” ということはなく、やはり “喫煙は百害あって一利なし” なのです。
たばこには、200種類ほどの有害物質が含まれますが、とくに害を及ぼすのは、ニコチン、一酸化炭素、タール、アンモニア、アルデヒドなど。ニコチンと一酸化炭素は、LDLコレステロールの酸化を促し、動脈硬化を進めます。
タールには40種類以上の発ガン物質が含まれ、肺ガンや喉頭ガンなどのリスクを高めます。
アンモニアとアルデヒドは、呼吸器疾患を誘発します。
活性酸素がミトコンドリアを攻撃。代謝の悪い体が慢性化
加えて、たばこの煙から発生する活性酸素も、体に害を及ぼしていきます。
たばこの煙には、活性酸素の一種である過酸化水素が含まれ、さらに、煙に含まれる有害物質が肺で取り除かれるとき、大量の活性酸素が発生します。
活性酸素は、各組織の細胞膜と細胞内部の両方を攻撃し、脂肪を燃やすミトコンドリアの機能を低下させ、代謝を悪くします。
さらに、脂肪細胞にも影響を及ぼし、善玉のアディポネクチンを減らし、悪玉のアディポサイトカインを増やして、動脈硬化やガンのリスクを高めます。
このように、代謝の良い体を作り、メタボリック・シンドロームを予防するためにも、禁煙はぜひとも必要です。
また、禁煙成功後は、過食に気をつけましょう。数週間から数か月経つと、当初の食欲の亢進は見られなくなり、徐々に落ち着いてきます。
たばこ依存症
喫煙が習慣化する原因には、ニコチン依存症と心理依存症の 2 つがあります。
ニコチン依存はアルコールや薬物依存と同様で、体内のニコチンが一定量以下になると、イライラして集中力がなくなるため、たばこを吸ってニコチンを補給する行動を繰り返します。
一方、心理的依存は、仕事の合間の一服や、緊張をほぐしたいときやお酒を飲んでいるときに吸うなど、心の動きや生活習慣に関係しています。
禁煙成功には、これらの依存から抜け出すことが必要です。
受動喫煙の害
喫煙の害は本人にとどまらず、家族など周囲の人にも及びます。
喫煙者が吸う主流煙と受動喫煙者が吸い込む副流煙を比べると、副流煙のほうが、タールとニコチンを約 3 倍、一酸化炭素を約 5 倍も多く含んでいます。
受動喫煙の害を減らすためにも、早期に禁煙を実行しましょう。
禁煙成功の 5 つのコツ
思いつきで始めないことが、成功のポイント。準備を整えてから、スタートしましょう。
1. 心の準備&禁煙宣言
喫煙の害を真剣に受け止め、本気で禁煙を決意
- 禁煙を決意してから10日以内に実行すると、成功率が高い。
- 気分転換のための趣味や運動を、あらかじめ身に付けておく。
- 周囲の人に「禁煙」を宣言し、紙に書いて目のつくところに貼っておく。
- 多忙期や年末の宴会シーズンなどは避ける。
2. 禁煙実行
開始日を周囲に公言してスタート
- 禁煙のメリットをつねに自覚する。 【メリット 】 代謝アップによる肥満改善、メタボリック・シンドローム予防、ガン予防、味覚・聴覚の回復、顔色がよくなる、家族に喜ばれる、タバコ代の節約など。
- 3日ほどの単位で目標を掲げ、それを繰り返して継続する。
- 職場や駅の喫煙コーナーに近寄らない。
3. 禁断症状への対処
開始後 1~2 日で禁断症状が発現。それに打ち勝つ
- イライラ集中力の低下→深呼吸やストレッチで気分転換。
- めまい、頭痛、痰の増加→深呼吸して体を休める。
- 眠気・だるさ→適度に運動し、昼間 15 分程度の仮眠を。
4. 禁煙成功
1 週間ほどで禁断症状が解消。心身共に爽快に
- 朝の目覚めがよく、体が軽くなる。
- 空気がおいしく感じられ、食欲が増す。
5. 食欲をコントロール
禁煙成功後は食欲が亢進。それにも打ち勝つ
- 過食を防ぐよう、軽い運動や散歩などの気分転換を図る。
禁煙治療に健康保険が使える
厚生労働省は 2006 年 4 月から、禁煙治療に保険を適用することを開始。
これによって、かつては 1 か月 3~4 万円の治療費がかかるのが一般的だったのに対し、その 3 割 ( 70 歳以上は 1~2 割負担) ほどですむようになりました。
医療機関での治療・相談を利用しつつ、早めに禁煙を成功させましょう。
今日も一日頑張りましょう。
参照画像 【Tinkerbella: No smoking】
参照画像 【Hypnosis for smoking cessation helps smokers quit their nicotine addiction】
参照画像 【tobacco body】